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普段のお手入れで花の寿命は長くなる?

仏壇に限らず、普段から切り花を飾ったり、花束をもらったりするときに、少しでも長く綺麗な状態を保ちたいと思うかと思います。
切り花用の延命剤を使うことで、長持ちさせることができますが、それ以外に、普段のちょっとしたお手入れでも花の寿命を長くすることができます。
花が傷んでしまう原因は?
花は生ものですので、時間とともに、水は汚れていきます。
水の中に雑菌が増えると触れている茎も汚れてしまい、花全体が腐ったり、水上げができず枯れてしまったりなどに繋がります。
また、枯れた花からはエチレンガスというガスが出るようになり、これによりさらに他の花が枯れるなどの原因にもなります。
また花が飾ってある部屋の温度も重要な要素となります。
基本的には花は温度が低いほうが長持ちし、温度が高いほうが、開花や老化が早まります。
花屋では「フラワーキーパー」という花の保管庫がありますが、これは冷暗場所に保管をしておくことで、
切り花の開花調整や長持ちをさせるために使いますが、これは一般の家庭でも当てはまります。
暖かい場所、暑い場所、直射日光が当たる場所などは、花の劣化が早くなると言えます。
花を長持ちさせるため、気をつけるべき4つのこと
水を入れ替える
できれば毎日、仏壇に手を合わせるたびに水は交換したほうがよいでしょう。
また、花器の汚れにも注意して、清潔な状態を保ちましょう。
茎の先端をこまめに切る
茎の先端は雑菌が入りやすい場所となります。水を入れ替えるタイミングで、1センチほど切ります。
枯れた花をそのままにしない
枯れた花は、他の花も枯らしてしまう原因ですので、見つけたら、取り除きます。
気温に気をつける
気をつける点は、暖房が直接当たる場所に置いていないか、直射日光を避けているか、などになります。
夏場はどうしても傷みやすくなる環境ですが、少しでも涼しい場所に置くように気を付けましょう。
これらの日常のお手入れで花は長持ちしますが、花は命であり、いつかは枯れてしまうものです。
花を大切にしながらも、枯れていく過程を慈しむことで、普段の仏壇のお参りもより豊かなものになるように思います。

株式会社日比谷花壇 フューネラルプロデューサー
金澤 和央 (カナザワ カズオ)
早稲田大学卒業後、2004 年日比谷花壇に入社。入社時よりライフサポート事業部にて葬儀のプロデューサーとして家族葬からお別れの会、社葬まで幅広く手懸けている。現在は首都圏エリアの葬儀施行部門の統括をしている。
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