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そもそも神棚とは?

ほとんどの方が一度は見たことがあるのではないかと思いますが、小さい神社のような形をした宮形(みやがた)の中に、伊勢神宮や氏神(地元にいる神様)、自分が信仰している神様の神札(かみふだ)が入れてあります。神棚の中で一番重要なのがこの神札で、神棚を処分するときに一番気をつけなければいけないのがこの神札です。つまりこの神札に神様がいらっしゃるといわれているからです。神棚は家の中でも一番明るく清浄なところの天井近くに、南向き、または東向きに設置するのがいいとされています。一般的には米、塩、水を毎日お供えするようになっています。また榊は一ヶ月に2回取り替えるのがよいとされています。また、珍しいものやお祝いのものなどがあるときにも、お供えするのがいいとされています。
いろいろ形式的なことが多いですが、一番大切なのは神様を思う心だとも言われています。
神棚の処分方法
ただ、神棚というのは神様のお宮と認識されているので、一般ゴミで捨てているのを見られるのは困ると思われる方も多いでしょう。神棚を大事にしていらっしゃる方に見られたら、とんでもない人だと思われかねません。もし気になるようでしたら、神社に相談して神棚の供養もお願いしてみましょう。神社に神棚ごと持って行ってお焚き上げしてもらうのが一番安心できるよい方法ともいえます。
また、廃品回収業者に引き取ってもらうと言う方法もあります。一般の家具と同じ扱いのところもあれば、供養まですべて引き受けてくれるところもあります。複数の業者に相談して見積をとるのも有効です。
処分の前に気持ちの整理を
しかし、そういう大切なものを処分しようと思ったのにはそれだけの理由があるということです。今まで自分たちのことを守ってくださったことに感謝して、これからは神棚という形はないけれども、心の中でいつも感謝していますという気持ちがあれば、十分だともいわれます。
処分方法による費用の違いは?
「お気持ちで。」と言われて、いくらぐらい払えばいいのかわからないときもありますが、最低3千円からと考えておけばいいでしょう。もちろん、供養のためにもっと納めたいと思えば、いくらでもかまいません。自分で満足できる金額にするとよいでしょう。
一般ゴミで捨てる場合には基本的には費用はかかりませんが、大きいものの場合には自治体に確認しましょう。
また、廃品回収業者に神棚の処分を頼む場合は、金額が高くなる可能性があるので、必ず複数の業者に相談してみましょう。他のゴミと同じ扱いで捨てる場合にはトラック一台でいくらという価格設定のところが多いですから、他のものといっしょにまとめて捨てるようにするのがいいでしょう。不用品の買取をしてくれるようなところもあるので、この機会に家の中のいらないものも整理して、神棚の処分とあわせて、新しい気持ちでスタートするのもいいかもしれません。

株式会社日比谷花壇 フューネラルプロデューサー
金澤 和央 (カナザワ カズオ)
早稲田大学卒業後、2004 年日比谷花壇に入社。入社時よりライフサポート事業部にて葬儀のプロデューサーとして家族葬からお別れの会、社葬まで幅広く手懸けている。現在は首都圏エリアの葬儀施行部門の統括をしている。
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