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一般的な葬儀の流れ【5】火葬・精進落とし

斎場からの出棺について

一般的な葬儀の流れ【5】火葬・精進落とし
告別式が終了すると、火葬場へと故人が運ばれます。告別式を行った場所(斎場)から火葬場へ送り出すことを出棺と呼びます。
棺を閉める前に、いくつかの儀式があります。まずは「花入れの儀」です。参列者が棺のなかに「別れ花」を入れます。このとき、花を入れる順番は故人との関係が近い人から入れていくのが通例です。燃えるものであれば、故人が大切にしていたものをいっしょに入れてもかまいません。
そのあとは「クギ打ちの儀」になります。棺の蓋にクギを打ち、開かなくする儀式です。大半のクギは葬儀業者によって打たれますが、一部のクギは参列者が儀礼的に打ちます。このとき、石を使ってクギを2回打つのが通例です。あくまでも儀礼的(形式的)なものなので、力を入れて打つ必要はありません。クギを打ち終わると、出棺準備の完了です。喪主から参列者にあいさつをして、棺を霊柩車へ運びこみます。棺を運ぶときは、遺族の男性6人程度で行います。

火葬場への移動について

故人の棺を霊柩車へ運びこんだら、火葬場へと向かいます。霊柩車に乗れる人数は限られているため、喪主と僧侶、遺影や位牌を持った遺族など数名だけが乗りこみます。そのほかの遺族の移動にはマイクロバスをチャーターしたり自家用車に分乗するのが通例です。故人に近い参列者でも、火葬場に行かない場合もあります。斎場に残って片付けをして、火葬後に行われる精進落としの準備をする場合があるからです。
火葬場へ向かう喪主は、「火葬許可証」を忘れないようにします。自治体が発行するこの許可証がないと火葬はできません。
故人の棺の移動については、必ずしも霊柩車を使用する必要はありません。可能であれば自家用車を使用しても問題ないのです。しかし、車内のスペースや、火葬場へ向かう途中の棺の安定性などを考慮すると霊柩車を使用するのが安心・安全です。ドライバーやマイクロバスの手配も含めて、葬儀業者とよく相談してください。

火葬中の過ごし方について

故人と遺族が火葬場に到着すると、具体的な火葬の準備になります。
棺が火葬炉の前に運ばれ、「納めの式」が行われます。火葬炉の前に小さな祭壇を設けて遺影と位牌をおき、僧侶によって読経が行われているあいだに遺族は焼香をします。納めの式が終わると、棺は火葬炉のなかに入れられ、火葬開始です。
火葬にかかる時間は1時間から2時間程度です。このあいだは、火葬場にある休憩所で待機します。ここで軽い食事が提供されることもあります。また、火葬中は火葬炉の前に設置した祭壇に線香を絶やさないようにする場合もあります。定期的に祭壇に行き、線香(または焼香)をあげるようにしてください。
火葬が完了すると、火葬場のスタッフにより呼び出しがあります。このあとは「骨上げ(骨拾い)」です。遺骨を骨壺に収納する儀式で、必ず2人でペアになって箸を使って遺骨を骨壺に入れます。遺骨をお墓とは別に自宅などでも安置したい場合は、骨上げの時点で遺骨を分けるようにしてください。

火葬後の精進落としについて

火葬が終了すると、遺族や僧侶は斎場に戻って精進落としを行います。これは喪主や遺族から参列者や僧侶に御礼を述べる儀式で、飲食物が提供されます。
精進落としは、本来は初七日(あるいは四十九日)の法要が終わったあとに催されるのが伝統的でしたが、現代では火葬後や火葬が完了するまでの待ち時間に行われることも一般的になりました。
精進落としの場では、僧侶が上座に着席します。その次に故人と特に親しかった人物などが着席し、喪主や親族は末席です。喪主または親族の代表者があいさつして飲食を開始し、喪主は僧侶などにお酌をして回ります。精進落としの時間の長さは特に決められていませんが、おおよそ1時間程度を目安とし、最後に再び喪主や親族の代表者があいさつをして終了です。このあと、僧侶にお布施を渡したり、出席者に返礼品を渡して帰宅してもらいます。

一般的な葬儀の流れ【1】危篤から安置まで
一般的な葬儀の流れ【2】納棺まで
一般的な葬儀の流れ【3】通夜
一般的な葬儀の流れ【4】告別式
一般的な葬儀の流れ【5】火葬・精進落とし
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金澤 和央

株式会社日比谷花壇 フューネラルプロデューサー
金澤 和央(かなざわ かずお)
早稲田大学卒業後、2004 年日比谷花壇に入社。入社時よりライフサポート事業部にて葬儀のプロデューサーとして家族葬からお別れの会、社葬まで幅広く手懸けている。現在は首都圏エリアの葬儀施行部門の統括をしている。
http://www.hibiya.co.jp/professionals/pro11/
http://www.hibiya-lsp.com/feature/casestudy/case02/
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